バナー制作をする際に大切なのは媒体特性とユーザーインサイトを考慮しておくこと。
本記事では、その考え方をご紹介します。
媒体の特性や商材によって、どのようにバナー制作のプランニングをすれば良いのか、デザインや訴求を考える時の参考にしていただければ幸いです。
バナーの精度を上げるには
いわずもがなではありますが、バナーはクリックされなければ意味がありません。
極端に言えば、クリックされればされるほど良バナーと言えるわけです。
GDNでバナーAが良い成績が出ていて、それをリサイズしてfacebookで配信したところ、残念ながら良い結果にならなかった。なんてことはあたりまえの事象です。
それは、媒体特性とユーザーインサイトが違ってくるから。
では、どのように考えるべきなのでしょうか。
媒体特性はどのようなものか
先ほど挙げた例で考えてみましょう
DSPの場合
DSPへの配信は様々な場所に表示されますし、ユーザーはそもそも広告を見たくないので、バナーが表示される位置に視線を送らないことが多いです。
なので、デザインはインパクトのあるものが良い傾向にありますし、価格やメリットなどを盛り込んだ、広告感溢れるものが良かったりします。
これは、広告とわかったうえで価格やメリットに魅力を感じてクリックしている状態です。
このことを意識した内容やデザインにすることが重要です。
インフィードの場合
ユーザーは、情報収集を目的として利用しており、主に視線をやる位置に広告が表示されます。
DSPの時とは真逆です。だから、効果的なデザインや内容も真逆になります。
求めている情報と親和性の高い(フィードに流れても違和感のない)見た目や内容のバナーにする必要があります。
ユーザーインサイトとはなにか
「○○○○なものが欲しい!」「○○○○を解消したい!」など、ユーザーが潜在的に抱えているニーズのことを言います。
ニーズが顕在化していると自らそれを探す行動を起こしますが、インサイトの段階ではこちらから提案してあげる必要があります。
これはバナーにおける訴求と密接に関わってきます。
この商品を買ってくれるであろうターゲットは、こんなことに悩んでいて、こんな潜在的ニーズがあるはずだ。だから、こんなアプローチをすればクリックしてくれるはず。
という仮説をたてて、バナーの訴求を決定する必要があります。
また、訴求自体だけでなく、ユーザーインサイトに則した伝え方も重要になってきます。
とはいえ、やってみないと分からない
ユーザーインサイトを導き出し、訴求と伝え方を決定しても、それはあくまでも仮説です。
実際には、数パターンを用意して検証する必要があります。
あくまでも、意思決定や納得感を持って進めるための指針のようなものです。
ですが、これがあるのとないのでは検証の価値も、改善効率も大きく変わってきます。
例えばこんなバナー
先ほどの媒体特性とユーザーインサイトを考慮したバナーとは、
具体的にはどのようなものか、サンプルを作成しましたのでご覧ください。
GDNの場合
価格や購入への導線が入り広告感があるバナー。
facebookの場合
文字が入っているものの、普段からフィードに流れてくる写真に限りなく近いバナーです。
まとめ
バナーは、媒体やユーザーインサイトによって大きく内容が変わってきます。急いでやみくもに量産するまえに、じっくりと考えてプランニングをする時間を作った方が、後々の効率は良くなっていくことでしょう。