「突然、本格的な文章を書くハメになった」
そんな理由でこの記事を見ている方は、意外と多いのではないでしょうか。
慣れない方が文章を書くと、たいていは問題に直面します。
その中でもとくに、ライティングを初めて間もない方を苦しめるのが、“文章の内容がブレ”てしまうことです。
この記事はそんな問題を解決し、初心者でもブレのない、伝わりやすい文章を書けるようになることを目的にしています。
内容がブレるとどんな問題が起きるのか
“内容がブレている文章”と聞いて、どんな状態を想像しましたか?
「なんだか悪い状態なんだろうな」
「でも、なにが悪いんだろうか」
このような感想をもつ方が多いかとおもいます。
では文章の内容がブレてしまうと、具体的にどのような問題が起きるのかをみてみましょう。
ライティングに時間がかかる
例えば、2~3時間で書いた文章を読みかえすと、なんだかよくわからない、本当に伝えるべき内容が書けていない、と修正をはじめていつのまにか合計6~7時間もかかっていた。
多くのライティング初心者がこんな経験をすることになります。
さまざまな理由が考えられますが、私の経験上たいていは“文章の内容がブレている”ことが原因です。
どういうことかというと、話の内容がブレると“主題”“タイトル”“見出し”“本文”“結論”に一貫性がなくなります。
一貫性のない文章は当然わかりにくいので、書き直しが必要になります。
しかしブレないライティングの方法を知らければ、一度書き直しただけでは不十分、なんども書き直しが発生し、結果的にライティングに膨大な時間がかかってしまいます。
自分の考えが読者にキチンと伝わらない
“ライティングに時間がかかる”の項目でもふれた通り、内容がブレている文章は当然、読者にとってわかりづらいものです。
あなたがどれだけ時間をかけて書いた文章だとしても、読者に理解されなければなんの価値もありません。
- 自社サービスの紹介を任された方
- 自社のブログ担当になってしまった方
- 個人ブログの運営を計画されている方
- カフェデート
- ウィンドウショッピング
- お家デート
- カフェデート
- テーマパーク
- 夜景の見えるレストラン
- 年齢:20代前半
- 性別:男性
- 家族構成:父、母、兄
- 恋人:交際半年の彼女
- 住居:一人暮らし
- 職業:製造業(残業が多い)
- 収入(手取り額):350万前後
- 趣味:ゲーム、ネットサーフィン、映画鑑賞
- ペルソナを設定する
- ライティングの前に構成を作る
- 構成は結論から考える
- ライティングは要約文に肉付けするイメージ
- 余裕があれば、多めに書いて削る
- 文章を書く理由はさまざまですが、 “なにかを伝えるため”、という点はみなさん同じかと思います。
文章の内容がブレることは、この“なにかを伝える”という、ライティングの最大の目的をはばむ原因になります。
内容がブレる主な原因とは
では、なぜ内容がブレてしまうのか、内容がブレないライティングの方法は後ほど説明するとして、まずは内容がブレてしまう主な原因を2つに絞ってご紹介します。
ペルソナを設定していない、設定が甘い
文章を書くときに一番意識すべきポイントが、“ペルソナ設定”です。
ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的な ユーザー像のことで、 マーケティング関連において活用される概念です。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
要するに “どんな人がこの文章を読むのか” をしっかり考えましょう、ということです。
例えばあなたが、『恋人との楽しい休日の過ごし方TOP5』についての記事を書く場合に、
『20代前半男性、彼女がいる、平日は残業が多く休日はゆっくりと過ごしたい、まだ収入はあまり多くなく、家賃と貯金で手取りの半分が無くなる』
と、ペルソナを決めておけば、
このように一貫性のある、ペルソナにとってベストな休日を紹介できますね。
ですが、ペルソナ設定をしていないと
と、一貫性のないチグハグなデートプランを紹介してしまう可能性があります。
さらにペルソナを設定していないと、この提案がチグハグなことにすら気づくことができず、“内容のブレた文章”が出来上がる原因になります。
全体の構成をつくらずにライティングしている
もう一つの文章がブレてしまう原因は、文章の構成を作っていない、または構成作りが甘いことです。
私の場合はライティングを始める前に、“タイトル”“大見出し”“小見出し”“結論(オチ)”の4種類を先に考えます。
ライティングの前に構成を考えてしっかりと作り込めば、あとは構成の流れどおりに文章を書くだけなので、ブレが大幅に減らせます。
構成を作り込めば作り込むほど、文章全体でブレのない、伝えたいことが伝わる文章になります。
今スグつかえる、内容のブレを減らすコツ
さて、遅くなりましたがここからは実際に“どうすれば内容がブレない文章を書けるのか”
についてをご紹介します。
大きく3つのポイントにまとめましたので、参考にしてください。
事前に項目を決めてからペルソナを設定する
ペルソナ設定をしていないと文章がブレてしまう 、と先述しましたが、実際にどのように設定すればよいのでしょうか。
ペルソナは、その気になれば数時間をかけて作り込むことができます。
しかし、そこまで時間を割きたくない、という方がほとんどかと思います。
なので私が推奨している方法は、“事前に決めた項目に当てはめる”方法です。
『20代前半男性、彼女がいる、平日は残業が多く休日はゆっくりと過ごしたい、まだ収入はあまり多くなく、家賃と貯金で手取りの半分が無くなる』
このペルソナを、私が普段から使っている項目に当てはめると、
となります。
文章ではなく、項目にすることで抜け漏れを減らすことができます。
先の例を文章で考えると、収入に余裕がないことが抜けてしまい、お金のかかるデートプランを提案してしまう可能性がありますが、毎回必須の項目を事前に決めておけば、そういった抜け漏れはなくなりますね。
もちろんある程度は、臨機応変に項目を変化させればよいですが、基本的には項目は毎回固定して、簡単にペルソナ設定ができるようにしておきましょう。
そうすればペルソナ設定はグッと楽になり、あなた自身も、より“誰に向けた文章なのか”を意識してライティングを行えます。
これが、ブレないライティングの第一歩です。
結論 → 見出し → タイトル の順に考える
ペルソナが決まったあとは、文章の構成です。
文章の構成を考えてからライティングをすることの大切さは紹介しましたが、実際にどうすれば良いのでしょうか?
私が大切にしていることは、構成をつくる際の順番です。
構成を上から順、つまり“タイトル→見出し→結論(オチ)”の順に考える方は多いですが、あまりオススメしません。
これでは、最も伝えたいこと=結論(オチ)が、構成を作っている最中にブレてしまう可能性があるからです。
そこでオススメなのが、“結論(オチ)→見出し→タイトル”の順に構成を考える方法です。
例えば最初に、
“これであなたは内容がブレないライティングができるようになります”
と、記事のオチを決めてしまいます。
そして、オチにつなげるために
「内容がブレるとどんな問題が起きるのか」
「内容がブレる主な原因とは」
「今スグつかえる、内容のブレを減らすコツ」
と大見出しを決め、大見出しの中に入る小見出しを考えます。
また、タイトルは最後の最後に決めます。
構成段階ではあくまでも(仮)のタイトルをつけ、ライティングも全て終わってから、
「出来上がった文章を1行で表すのに最も適した文章はなんだろう」
と考えれば、タイトルと内容の齟齬は生まれません。
こうすれば、ライティングの初心者でも内容のブレない構成が出来上がります。
本文を書く前に、見出しごとに要約文を作る
さて、ペルソナと構成が決まっていよいよライティング、の前にもう一つするべきことがあります。
それが、見出し毎の要約文作りです。
実際に文章をかきはじめると、目の前の文章に集中しすぎてしまい、せっかく作った構成のとおりにライティングができなくなる場合があります。
そこで簡単な要約文、つまりその見出し毎に“何を伝えるのか”を、事前に決めておきましょう。
本文が200文字なら40~60文字、本文が300文字なら60~90文字、本文に対して2~3割の文量で要約文を作り、ライティングは残り7~8割を肉付けするような感覚で進めれば、内容のブレがない本文が完成します。
さらに読みやすい文章を作るためのワンポイント
さらに余裕がある方は、必要な文字数の1.5倍ほどを最初に書いてみてください。
これは持論ですが、文章の3割以上は不必要な内容です。
それなら初めから1.5倍ほどの文章を書いて、不必要な部分を削ることで、本当に伝えたいことだけが残った“読みやすい文章”になる、というわけです。
時間に余裕がある方は、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は内容のブレないwebライティングのコツをご紹介しました。
たったこれだけで、あなたは内容のブレないライティングができるようになります。
全てやるのは面倒に感じるかもしれませんが、ここまですれば最後に微調整をするだけで文章が完成するので、修正時間が少なくなり、全体で必要な時間を大幅に短縮できます。
ライティング初心者の方、ライティングにお困りの方はぜひ試してみてください。