せっせと記事やキャッチコピーを書いてはいるものの、
自分が伝えたいことがユーザーに届いているのか分からなくて
不安を感じている駆け出しライターのみなさん。
実は、初心者ライターがやりがちな”あること”を見直すだけで、
そんな不安は払拭できると知っていましたか?
今回は、ユーザーに伝わる文章の書き方をご紹介していきたいと思います。
”伝える”と”伝わる”の違いとは?
記事やキャッチコピーを書く際には、ユーザーに”思い・主張・要求などを伝えよう”として書きますが、これはユーザーが受け取らない限り”伝わった”とは言えません。
ここで、初心者ライターが”伝わる”文章を書こうとしてやりがちな間違いを、
1つ見ていきたいと思います。
自分がやっていないか、是非確認しながら読んでみてください。
綺麗な文章を書こうとしてませんか?
記事やキャッチコピーなどにおいて、伝わる文章を書こうと思った時に
ライターを始めたばかりの人がやりがちなことが、
”上手くて綺麗な文章” を書こうとしてしまうことです。例えば、下記をご覧ください。
- 国境のトンネルを抜けると雪国であった
川端康成『雪国』
- 新しい季節は、いつだって雨が連れてくる
恩田陸『ユージニア』
- 実家に忘れて来ました。何を?勇気を
伊坂幸太郎『モダンタイムス』
一文見れば分かる通り、小説はとても美しい文章の数々で成り立っています。
今までの人生では、恐らく”読む”といえば小説・漫画・国語の教科書……
だったのではないでしょうか?
私もWEBライターを始めるまでは小説ばかり読んでいたので、最初の頃は綺麗な文章を書こう書こうと頑張っては、”伝わらないよ”と言われることばかりでした。(今もやってしまいがちです)
ですが、抽象的で曖昧な表現・詩的表現は、受け手の想像力に頼る小説という文学だからこそ成り立つということを忘れてはいけません。
小説の文章は、世間一般でいうところの”うまい文章”です。
しかし、私たちライターが書かなければならないのは、”伝わる文章”です。
小説が好き・参考として読み漁るのはとても良いことですが、まずこの小説の文章と広告における文章の根本的な違いを理解しておかないと、ユーザーに対して情報が伝わらない文章を書くことになってしまいますので、これは気をつけたほうが良い重要なポイントとなります。
”伝わる”文章を書くために必要なこと
それではやりがちな間違いも分かったところで、
ここから、伝わる文章を書くために必要なことをみていきましょう。
”伝わる”文章を書くためには、主に2つのことが重要になってきます。
1 伝えたいことの整理とは
まず、ユーザーに何を一番伝えたいのか考えます。
要は、訴求ポイントを1つに絞るということです。
例えば、誰かに愛を伝えたい場合。
- 抱きしめたい
- 毎日、味噌汁を作ってほしい
などと、まず相手を誘う必要があります。
この際に気をつけて欲しいのは、”訴求は必ず1つに絞ること”です。
もしも2つにしてしまうと、何が言いたいのか分からなくなってしまいます。
- 抱きしめたいです。毎日味噌汁を作ってくれませんか?
こうして2つの訴求を混在させてしまうと、
ユーザーに「え?どういうこと?」と思われてしまいます。
2 伝え方の工夫
次に、伝え方の工夫です。
引き続き、愛の告白を題にして考えていきます。
(What)好き、愛してる、付き合いたい……
(How)直球で、優しく、強く、泣きながら、レストランで、海辺で……
など、好きの伝え方次第で、あなたの告白を受け取ってもらえる可能性が変わります。
特に成功率を上げたい場合に大切なのが、相手が好む状況や言い方で伝えることです。
こうした愛の告白と同じで、
1つに絞った訴求ポイントを、ただ一方的にユーザーに伝えることは、
単なる自慢と捉えられてしまう可能性が高いです。
ですので、
- 何を一番訴求したいのか
- 訴求ポイントを、どうユーザーに伝えるのか(ユーザーを惹きつける言葉は何か)
この2つのことを考えて記事やコピーライティングをしてみることが大切になってきます。
わたしの気持ちを、相手が受け取ってくれる可能性を高める
ではここで、1と2を踏まえて、愛の告白をしてみましょう。
例えば、
(What)あなたは彼女に”好き”と伝えたい。
(How)彼女が好きなのは、夜景・フランス料理・宝石
だとすれば、
”夜景の見えるフレンチレストランで、彼女に宝石を差し出しながら好きですと伝える”
これなら告白の成功率はあがると考えられます。
伝えたいことを整理して、伝え方を工夫すれば、
自分が伝えたいことを相手が受け取ってくれる可能性が高まるのですね。
私が参考にしている2冊の本をご紹介
「伝え方が9割」
出典:伝え方が9割
とても読みやすく、初心者にはもってこいの1冊。
私が例に挙げた愛の告白よりも、さらに具体的な例が書かれています。
「伝わっているか」
出典:伝わっているか
物語形式で書かれている読みやすい1冊です。
具体的な事例を用いて説明してくれるのでオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少しでもあなたのライティングに対する不安を拭い去ることができたのなら幸いです。
WhatとHowの考え方を知ったからといってすぐに実践に移すと、
恐らくですが訳がわからなってしまうと思います。
慣れるまでは丁寧に1つずつWhatとHowを書き出しながら、
ライティングをしてみてはいかがですか?