「自社サービス、商品のプロモーションをおこないたいが、どのSNSをどのように利用すれば良いのかわからない」と悩んでいませんか?
いまや国内の全てのスマートフォンユーザーが利用しているといっても過言ではないSNS。今回は、”どのSNSが適切なのか”を決定できるよう、それぞれのSNSの特徴・また、その効果的な利用方法を紹介していきます。
そもそもSNSって?
ソーシャルネットワーキングサイトの略です。インターネットを通じて、ユーザーが不特定多数のユーザーと交流をおこなうサイトの総称のことです。種類こそは多くあれど、国内で今最も利用されているSNSは限られてきます。「ツイッター(Twitter)」「フェイスブック(Facebook)」「インスタグラム(Instagram)」「ライン(LINE)」の4種類です。
これらのSNSが普及する前の代表的なSNSは「mixi」でした。
SNS普及の背景
普及の背景にはいくつか要因はありますが、最も大きな影響を与えたのが、”自分発信の情報が一挙に不特定多数の受け手に伝達する事による高揚感・解放感”です。従来では、郵便やFAXから電話やメールと1対1でのコミュニケーションが主でした。
それらは、不特定多数のユーザーの反応が確認できないばかりか、電話以外は”リアルタイムでの反応”すら得られることができませんでした。それらユーザーの潜在的な悩みを解決に導いたのが、SNSです。
一挙に不特定多数に情報を伝達できることや『いいね』や『リツイート』『お気に入り』による他者の反応などより、これまでと比較にならないほど注目を浴びる可能性を秘めるようになり、”自分の存在”を感じることができる唯一の場所となったのです。
SNS比較
2018年6月現在でのユーザーの各SNSの利用状況は下の図を見てください。
SNSには、その特徴により以下のカテゴリーにわけることができます。
- 交流系SNS → Facebook、Twitter
- メッセージ系SNS → LINE
- 写真系SNS → Instagram
それぞれの特徴からユーザーの利用の仕方、頻度などが違ってきます。
引用元:https://blog.comnico.jp/we-love-social/sns-users
2006年にサービスが開始されました。Twitterの一番の特徴は、ユーザーが投稿する際の発言ボックスの中にある問いかけ「いまなにしてる?」のように、”自分の今の些細な状況をつぶやくことができる”という点です。
他のSNSに比べて、”気軽につぶやくこと”ができ、1日に何百、何千件とつぶやきがされます。この”投稿への気軽さ”が、スマートフォンの普及によってリアルな交流が希薄している中高生・大学生を中心に莫大な人気を生む要因となっています。
ユーザーのTwitterの使い方
先述の通り、自分の”リアルな状況”を投稿することが主な利用方法です。また、他者も同様な投稿をおこなっていることを理解しているので、その状況を把握するために利用しています。
そんなTwitterの背景からなのか最近では、自分がフォローしているユーザーの状況以外の情報を求めてTwitterを利用する人も増えています。例えば、巷で人気のファッションブランド、エンタメ・ゴシップなどです。
結果として、電車の中やトイレの中などほんのわずかな空き時間でも利用されています。
引用元:http://news-lie.net/2014/12/society/1857
上記のように、投稿内容のほとんどが些細な状況となっています。
どんな時はTwitterが良いのか
プロモーションからの観点で見ると、最も特徴的なのは”若年層に向けた拡散力”です。ユーザーの過半数は若年層であることと、「いいね」や「リツイート」などを介して、そのユーザーをフォロ―しているユーザーにも情報が拡散されることから、短時間で爆発的な認知度を図ることができる可能性を秘めています。
しかし、裏を返すとユーザーは目にする情報を”流し読み”してしまう傾向があります。どれだけ目を引く情報を伝達できるかが鍵となります。(キャンペーン情報やセール情報などが代表的なものです。)
2004年にサービスが開始された最も歴史が長いSNSです。
実名登録であることや自身の顔写真を使っての利用することが推奨されていることにより、Twitterのように匿名性を活かしての”安易なつぶやき”ができない対称的なSNSです。最も”堅実”なSNSといえます。
利用者のほとんどは、ビジネスマンで20代中盤から40代後半と幅広い層が利用しているのが特徴です。
ユーザーのFacebookの使い方
最も”堅実”なSNSであることから、伝達される情報も”ビジネス向け”のものが多くなっています。その為、ユーザーの伝達する情報は、企業向けのセミナー情報やwebサービスの紹介記事などがメインになっており、現在の状況を発信するということはほとんどなくなっています。
ユーザー自身の情報の発信では、旅行やイベントごとなどがあった場合に、”過去形”として投稿をすることが多いです。そのため投稿の内容に写真が何枚も添付されているケースがほとんどです。
その結果からアクティブ率はTwitterほど高くなく、”何か有益な情報はあるのか”と模索する形で利用しています。
引用元:https://www.yokaweb.com/archives/811
イベントの周知やビジネスマンに関する投稿がほとんどです。
どんな時はFacebookが良いのか
ビジネスマン向けのサービスの購入や認知の場合に最もFacebookとマッチします。例えば「チャットワーク(ChatWork)」などの社内のコミュニケーションを円滑化するツールなどが当てはまります。
ただ広告でのFacebookの特徴の1つとしてあげられるのが、”ターゲティングの精度”です。20代中盤から40代後半と幅広い層が利用しているので、中にはビジネスマン向けの情報を探しているのではなく、一般向けのサービスや情報を求めて利用しているユーザーもいます。
そんなユーザーにターゲットを絞ることができれば、どのようなサービスや商品でもプロモーションが可能なSNSといえます。
2010年にサービス開始と、比較的新しいSNSになります。近年では最も注目されているSNSであり、ユーザー数も着々と伸びています。一番の特徴としては、投稿内容に”必ず写真を入れなければならない”ということです。
そのため、複数の写真加工用のフィルターがデフォルトで入っていて、簡単に加工した写真を投稿することができます。このような特徴から、ユーザーの約6割を20代の女性が占めています。
ユーザーのInstagramの使い方
「インスタ映え」という言葉もあることから、いかに自分が持っている写真を綺麗におしゃれに加工して投稿をするのかをユーザーは意識しています。
そのため投稿頻度は、Facebookよりも多く、Twitterよりも少ないという傾向にあります。ユーザーは「インスタ映え」しやすい”飲食店の料理”の写真や観光地などの”おしゃれなスポット”などをおもに投稿します。
その背景から、観光地では旅行客数を増やす目的のもと、「インスタ映えスポット」「フォトジェニックスポット」などの場所も構えているほどです。
引用元:https://kororolog.com/instagram-unity/
過去投稿内容のサムネイルも全て正方形に統一されており、とにかくおしゃれな雰囲気になっている。
どんな時はInstagramが良いのか
Instagramのおしゃれな雰囲気にマッチする商品やサービスが最もマッチします。Facebookの例であげたChatWorkなどはInstagram上ではあまり適さないサービスである可能性が高いです。
そのため、”飲食店の認知・拡散”や「インスタ映え」する”おしゃれなアパレルブランド”、”パッケージや商品の見た目がかわいい”化粧品やコスメなどがこれらにあたります。
Instagram上でのユーザーの反応で最も特徴的であるのが”企業などが自社の商品やサービスのPRをしていても、Instagramの雰囲気に溶け込んでいたら、そのPRによる嫌悪感や拒否感などは感じない”ということです。
うまくInstagramの雰囲気になじむPRをおこなうことができれば、他のSNSよりもユーザーからの共感を得やすい可能性を秘めています。
LINE
2011年にサービスが開始したSNSです。これまで紹介したSNSとは、種類が全く違うものになります。交流系のSNSや写真系のSNSに当てはまらないメッセージ系のSNSです。LINEを開発する背景にあるのは、東日本大震災にあります。
”震災時でも簡単に連絡を取り合い、安否を確認できるアプリを開発する”という目標のもと、LINEができました。これまでのSNSとは違って、メッセージを送るだけではなく、無料の通話機能があったりアプリ内でゲームができたりと本来のSNSにはない機能があります。
それまでのコミュニケーション方法をすべてLINEでまかなうことができるという最大のメリットが2018年現在国内最大のユーザー層を誇るSNSツールになった背景です。
ユーザーのLINEの使い方
一番は、他社との連絡が主です。それまでのユーザーは、1対1のコミュニケーションであれば電話やメール、多数に向けて情報を発信する場合は、「らくらく連絡網」などのツールと使いわけていましたが、LINEはそれらすべての機能が備わっております。結果として、ユーザーはメールをしなくなりLINEへ、電話をしなくなり無料通話で、アプリなどでゲームをする代わりにLINE内のゲームへと移行していきました。
TwitterやFacebookを利用していないユーザーでもLINEだけは利用しているというケースも稀ではありません。また「LINE NEWS」により、信ぴょう性の高い情報も入手できることから、ユーザー層は、30代の主婦がメインとなっています。
引用元:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1729
エンタメやゴシップなどの情報だけでなく、現在の気温や流行りの商品などの情報も記載されている。
どんな時はLINEが良いのか
既存顧客をずっと掴んでおくことが収益に繋がる商品やサービスが最もマッチします。メールに代わってLINEが人々のコミュニケーションの手法となった今、メルマガなどのメール配信はもはや意味を無しません。中にはメールアプリを起動する事がほとんどないというユーザーもいるほどです。
LINEでは、アクティブ率の高さから、『ラインアット(LINE@)』からの情報発信の受信率もメールマガジンの受信率には比べものにならないほどです。
例えば、2回目以降の商品購入を促す色々な商品が取り揃えているファッションブランドなどの通販系のサービスや有料登録などによる月額制サービスの離脱防止などがこれらにあたります。
まとめ
Twitterは”拡散力”、Facebookはビジネスマン向けサービスの”認知”、”購入”、”利用”、Instagramはおしゃれな画像による”共感”、LINEは既存顧客とのつながりの強化とそれぞれの特徴があります。SNSは今やGoogleやYahoo!などの検索エンジンよりもアクティブ率が高く、多くのユーザーが様々な場面で利用しています。
しっかりと自社の商品・サービスの特性を把握・理解したうえで、どのSNSでのプロモーションが最適なのかを見極め、実施することが大事となってきます。