ソーシャルネットワークの中でも中高年から大人まで幅広く利用しているフェイスブック。
現在は全世界で18億人が利用している言われています。
本記事では、そんな膨大なユーザーの中から特定のユーザーに対して効果的にターゲティング出来るカスタムオーディエンスの作成方法、注意点とカスタムオーディエンスを使用した類似オーディエンス機能での有効活用法と設定方法をご紹介します。
カスタムオーディエンスとは?
企業が保持している顧客データ(メールアドレス、電話番号、名前、生年月日、住所、年齢など)をフェイスブックにアップロードすることによって、顧客データとフェイスブックのアカウント情報をハッシュ化して照合し、フェイスブックを利用している顧客一人ひとりに対して、自社の広告を配信することができる機能のことをカスタムオーディエンスといいます。
自社の商品やブランドに興味や購入歴がある顧客ユーザーをターゲティングすることによって、
自社の最新情報や顧客にとって有益なサービスをフェイスブックとインスタグラム(Instagram)を通じて効果的に広告配信することが可能です。
留意点として、広告代理店では顧客情報などを用意することは不可能なので、カスタムオーディエンスを利用するためには広告主や依頼主に顧客データを依頼する必要があります。
また、重要な顧客の個人情報になりますので、取り扱いに注意が必要です。
カスタマーファイルを使用したカスタムオーディエンスの作成方法と注意点
それでは実際にカスタムオーディエンスの作成方法を紹介していきます。
最初に広告マネージャーのオーディエンスを開き、「カスタムオーディエンス」を選択します。
すると上記のような画面が表示されるので、「カスタマーファイル」を選択します。
「カスタマーファイル」を選択すると上記の画面に移動します。
ここでは、顧客情報をアップロードするための方法を選択することができ、
顧客情報をアップロードするための方法は以下になります。
- 顧客情報を記入したファイル(CSVまたはTXT)をアップロード
- MailChimpから顧客のメールアドレスをアップロード
今回は利用頻度の高いであろう①の顧客情報を記入したファイルをアップロードする方法をご紹介します。
上記のアップロード画面からダウンロード出来るテンプレートに顧客情報を入力しアップロードして下さい。(照合に必要な顧客情報は、15種ある識別子の中で1種類のみ)
オーディエンス名は後日でも判断できるようにわかりやすい名称しておくことを推奨します。
後は、このアップロードしたカスタムオーディエンスを広告マネージャーの広告セットに設定することで、アップロードした顧客に対して広告配信することが可能です。
カスタムオーディエンスの設定方法
それでは、先程作成したカスタムオーディエンスを広告セットに設定する方法を紹介します。
対象となる広告セット内のターゲットのカスタムオーディエンスを選択します。
するとさきほど作成したカスタムオーディエンスが表示されるので、該当のカスタムオーディエンスを選択して下さい。
※カスタムオーディエンス名を入力することで検索することも可能。
類似オーディエンスとは?
類似オーディエンスとは、作成したオーディエンスを元に、
そのオーディエンスと類似したユーザーに対してターゲティングできる機能です。
さきほど作成したカスタムオーディエンスでも類似オーディエンスを作成することが可能です。
類似オーディエンスは、ソースとなるオーディエンスと共通の特徴を持つユーザーに対してフェイスブックが自動的に類似ユーザーを判断し、広告配信することが出来ます。
フェイスブック広告では、対象のユーザーに対して広告を表示すること(リターゲティング)も可能ですが、類似オーディエンスを使用することでリーチ数を拡大でき、幅広いユーザーに自社ブランドを認知させることが可能です。
しかしこの類似オーディエンスはターゲティング精度としては非常に優秀ですが、ソースとなるカスタムオーディエンスの母数が最低20種類以上ないと精度が格段に低下してしまうので、注意が必要です。
類似オーディエンスには、「オーディエンスサイズ」というものが存在し、
指定したオーディエンスと地域を元に、オーディエンスとの類似率(1~10%)を設定することが可能です。(デフォルトで1%に設定されています)
類似オーディエンスの作成方法と活用法
オーディエンスの画面で「類似オーディエンス」を選択します。
次にソースとなるカスタムオーディエンスを選択し対象地域を入力します。
そして「オーディエンスを作成」をクリックすると類似オーディエンスが作成されます。
オーディエンスのステータスが「オーディエンスを更新中」から「利用可能」になるとターゲットで設定することが可能です。(平均して1日以内で利用可能)
同じオーディエンスで配信し続けていると、特定のユーザーにしかリーチされないため、フリークエンシーが高くなり広告効果が悪くなってきますので、1ヶ月に1回はオーディエンスサイズを拡大する必要があります。
また広告効果を高めるためにも常に最新の顧客データを使用することを推奨します。
まとめ
今記事ではカスタムオーディエンスの設定方法とカスタムオーディエンスを利用した有効な活用方法を紹介してきましたが、フェイスブック広告では、カスタムオーディエンスのように実名を公表するフェイスブック広告ならではのターゲティングが豊富なので、よりよい広告効果を出すためには、フェイスブック広告のターゲティングと媒体特性を理解することが重要です。