”サイトの流入量を増やしサイトを成長させること”は全てのサイト事業者様に共通する思いです。ですので”どのようにサイトの流入量を増やすのか”、”どのようにサイトを成長させるのか”、といった悩みは全てのサイト事業者様に共通しています。
そのようなサイト事業者様のお悩みを少しでも解決すべく、今回は「サイト運用者必見!サイト流入に関する基礎データ」の後半として、流入経路に関する具体的なデータ(指標)を紹介します。
サイトへの流入経路を正しく評価しよう
皆様のサイトでは大きい流入経路はどういったものになるでしょうか?企業様や業種によって、自然検索からの流入が多いサイトであったり、広告が流入の殆どを占めているサイトであったり、SNSからの流入が大部分を占めているサイトであったり、違いがあるかと思います。もし、あなたのサイトが自然検索流入を中心にしているのであれば、一体どんな数値を計測していけばよいのでしょうか?また、新たに広告を配信しようと考えている企業様の場合、どのようなデータを基にして成功や失敗を考えればよいでしょうか?
具体的なデータを知ることで、すでにある流入経路についても、これから新しく作りたい流入経路についても、正しく評価できるようにしていきましょう。
自然検索流入で重要となるデータ
自然検索流入を増やすうえで重要となる指標は、検索ボリュームに関する指標となります。それらはGoogle Search Consoleやその他のツールで計測されることが多い指標です。
【見ていく指標】
- 検索インプレッション数
- 検索からのクリック数
- 検索からのクリック率
- 検索の順位
- キーワード別の上記の数値
全体だけでなくキーワード=入口別にみることが重要です
上の図のように、キーワード別にどの経路が流入を集められているのか、クリック率の高いキーワードはどれなのか、それらを見つけて流入の為の施策を改善することで流入数を増加させていきます。
広告流入で重要となるデータ
広告流入を増やす最も単純な方法は多くの費用を投下すればよいだけなのですが、当然、広告の予算には限りがあります。ですので、考えるべきことは”限られた広告予算のなかで、どれだけ多く質の高い流入を得るか”という事になります。
【見ていく指標】
- 1クリック当たりの費用
- 1コンバージョン当たりの費用
- サイトでの直帰率
- サイト流入の新規セッション/新規ユーザー率
広告は単純な流入量だけでは考えられません
広告では費用対効果を考えること、有効な流入を得られているかを考える必要があります。広告は資金を投下すれば流入が確実に増えますので、どれ位の予算でどんなユーザーを流入させたいか、を考えて利用する必要があります。
SNS流入で重要となるデータ
SNSからの流入を促すには、まず、自社のSNSアカウントへの登録者を増やすことが必要です。ユーザーへのコンタクトができる状態になったら、次は発信したら投稿を読んでもらう・見てもらう、そして行動してもらう、というプロセスを経て流入につながります。
【見ていく指標】
- SNSの登録者数
- 投稿の閲覧率
- サイトへの流入数(流入率)
登録者数も重要ですが、コミュニケーションを正しくとることも大事です
SNSでは登録者の母数を増やしつつ、投稿の有効性を高めていく必要があります。
※どうやってSNSの登録者を増やすのか、については改めて記事にできたらと思います
アフィリエイト流入で重要となるデータ
アフィリエイトでは商品の購入やサービスの申し込みなど、最終的な成果につながる流入を目的としているので、見るべき指標は”成果率が高い流入”であること、”成果数が多い”流入であること、とかなり単純です。
【見ていく指標】
- コンバージョン数
- コンバージョン率
サイトの規模ではなく、成果の規模を拡大することが目的となります
アフィリエイト流入は広告のように、アフィリエイターの協力がなくなればゼロになってしまう流入です。ですので、流入の規模を増やすための経路と考えるのではなく、サイトの成果を増やすための経路と割り切って使いましょう。
メルマガ流入で重要となるデータ
メルマガもSNSと同様に流入を促すための登録者数がベースとなります。メッセージはメールを通じての配信となるため、”メールが届いたのか”、”届いたメールが開封されたのか”、”メールに反応したのか”、といった指標を追っていきます。
【見るべき指標】
- メルマガ登録者数
- メールの到達率
- メールの開封率
- メールからの遷移率
メルマガはユーザーの離脱ポイントを考えやすく、改善施策の行い易い経路です
メルマガでは登録者を増やすための施策や、効果の上がる内容を作成することも当然大事ですが、登録ユーザーにちゃんと届くメールシステムを選ぶことも非常に重要となります。
アプリ流入で重要となるデータ
ダウンロードされたアプリを開いてもらう方法にはプッシュ通知が多く用いられます。さらにアプリ内からの遷移を促す場合には、サイトに遷移するまでの導線を適切に引く必要があります。
【見るべき指標】
- アプリダウンロード数
- プッシュ通知からの利用数
- アプリからの遷移率
アプリからサイトへ遷移させる場合は計測設計が難しい場合も
アプリの場合、アプリ単体で成果まで完結している場合も多く、サイトのデータと合わせることが難しい場合があります。ですので、サイトへの遷移に関しては自社アプリの特徴を理解してから数値を見ていく必要があります。
まとめ
どの様な経路におきましても、サイトへの流入を増やすには”接触できるユーザーの数を増やす”ことと”サイトに実際に来てもらえるコンテンツを提供する”ことを考える必要があります。その上で各流入経路の特性に応じた工夫(施策)を加えることによって流入を着実に増やしていくことができるのではないでしょうか。