失敗から学ぶ、広告運用初心者がしがちな失敗例

マーケティング
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WEB広告の知識がほとんど無いまま、WEB広告業界に就職・転職した人は少なくないと思います。そういった方々に向けて、私がWEB広告の運用を始めて半年の間に経験した失敗をお伝えします。おそらく初心者の多くが経験することだと思うので、あらかじめ知っていれば対策が立てられ、成長スピードも上がるでしょう。

どんな失敗をしてしまうのか

広告のKPIを運用するうえで色々な施策を実施することになりますが、

「ちゃんと配信してちゃんと止める」

これができないと話になりません。
ですので、広告の運用初心者がやりがちな失敗は大きく2つとなります。

  • 出るべきものが出ない
  • 出てはいけないものが出る

まずはこの2つの失敗を起こさない様に最大限の注意を払いましょう!

失敗例① 出るべきものが出ない

そもそも配信をONにしていないため配信されない

配信OFFで入稿 → 内容をチェック → そのままONせず配信日まで放置 → 配信されてない!!
という状況がありました。いやいやそんな失敗はしない、と思うでしょうが意外とやりがちな失敗です。設定のダブルチェック完了後に誰がONにするかまで決めておくと良いでしょう。

開始日時設定のミスにより配信されない

開始日の設定が1日ずれていました。気づかないと24時間配信が遅れていました。こちらも配信設定は前日確認と、当日インプレッションが出ているかしっかり確認しましょう。

最初の入札額が低すぎるため配信されない

クリック単価が500~1000円のキーワードでリスティング広告を配信しようとしていたのに、最初の入札額が50円でした。配信されるはずがありません。自分が担当する案件、商品はどんなものなのか。その業界でのクリック単価の相場はどれくらいなのか事前にリサーチしておきましょう。

ターゲティングを絞りすぎて配信されない

東京23区在住×年齢×田舎への興味関心×特定のサイトへの興味関心 という、絞りに絞ったターゲットを設定していたため、目標の1/100も配信が出ませんでした。ペルソナを考えターゲットを絞ったのですが、実際にはそんな条件に当てはまる都合のいい人なんてほとんど存在しませんでした。自分の考えたターゲットがいったいどれくらいのリーチ数があるのか推測して設定しましょう。

配信が出ないということは予算が消化できないという面でも問題ですが、何より広告を届けたいのに届かないという顧客の機会損失になってしまいます。顧客満足度を下げないためにも配信時間に配信が出るように、しっかりとチェックしていきましょう。

失敗例②出てはいけないものが出る

終了日設定をしてなくて配信され続けてしまう

配信終了時間を過ぎても配信が出てしまいます。例えば昨日まで限定のサービスなのに今日になっても広告が配信されるような状況です。ユーザーはサービスを利用したくて広告をクリックしたのに昨日でそのサービスは終わっている。すると広告主への不信感が生まれてしまい、今後その広告主のサービスを利用しなくなる可能性があります。広告主のブランドイメージを傷つける可能性があるため、終了日設定の確認、配信停止の確認を入念にしましょう。

入札額が高くクリック単価が高い配信が出てしまう

入札額が高すぎ、日予算を午前中に消化し切ってしまいました。クリック単価も高く、午後は配信が出来ないという機会損失もあり、運用者にとっても顧客にとっても良いことは何もありません。基本的には24時間まんべんなく配信できる適切な入札額に引き下げましょう。

日予算設定が適切でなく予算を超過してしまう

GoogleとYahoo!はそのシステム上、設定した日予算の最大2倍が配信されます。配信終了日間近に日予算を変更し、配信終了後に確認すると総予算を大きく超えていることがあります。配信終了日間近には日予算の半分くらいに設定して様子を見ながら配信することをお勧めします。
顧客は限られた広告予算内で効果を出すことを期待しています。予算を超過した分は代理店が補填することがあり、利益を減らしてしまいます。顧客の為にも、自社(代理店)の為にも予算はしっかりと守りましょう。

出てはいけない広告が出る、お金を使いすぎる。良くないですよね。
顧客のブランドイメージを下げたり、自社の信用を下げる可能性がある失敗です。停止設定、入札額、予算設定のダブルチェックなど入念にしていきましょう。配信終了日が休日の場合は特に気を付けましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
広告運用を始めたばかりならば、

「ちゃんと配信してちゃんと止める」

まずこれが出来るようになればいいと思います。上記以外にも配信が出ない、出過ぎる原因はまだまだあります。自身で色々と経験して、学び、糧としてください。