WEB業界のデータの種類

分析・改善
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データとは、いったい何のデータを指すのか?

WEB業界は先進的なこともあり、データの重要性が当然のこととして語られています。
しかし、そこで語られるデータとは具体的にいったい何のデータのことを指しているのでしょうか。データの話が出る時、その定義が曖昧になっていることは少なくありません。

そこで、今回はWEB業界におけるデータの種類を取り上げてみました。あなたの業種や業界以外ではどのようなデータが存在していますでしょうか?ビジネスにおいてより広い視野を持つにはどのようなデータが必要となるでしょうか?業界内では意識があまりされないデータを改めて認識することで、データに対する感度を高めてみてはいかがでしょうか。

WEB業界に存在する業種

WEB業界には多くの業種が存在しています。例えば、サイトやページコンテンツを作成する制作会社さん、WEB上で商品やサービスのPRを行うWEB広告会社さん、検索エンジンでのサイト露出を増やすSEO業者さん、などなど様々な領域が存在します。

業種によって異なるデータの種類

上に挙げられたそれぞれの業種において、扱うデータや重要となる指標は異なります。ですので、業界内で扱われるデータの種類は意外なほど大きく変わってきます。
例えば、コンテンツ制作に関係する領域ではページビュー数や動画視聴時間などコンテンツの閲覧に関する数値が重要なデータとして認識されるかと思います。また、WEB広告業界ではコンバージョンやROASといった成果に関係する数値が最重要のデータとして扱われるかと思います。
このように一口にデータといっても計測されているものや分析されている数値は変わってきます。

動物のデータについて話す

データに関する認識は人それぞれ

WEBデータを俯瞰的にみた時の関係図

では、実際にWEB業界ではどのようなデータが存在しているのでしょうか。真っ先に思い浮かぶのはGoogleアナリティクスのデータかもしれません。あるリサーチによりますと、日本の83%の企業様でGoogleアナリティクスが導入されており、皆さまも一度は耳にされたことがあるかもしれません。

Googleアナリティクスのイメージ画像

多くの人にとってWEB=GAのアクセスデータ?

しかし、実際にはWEB業界におけるデータはGoogleアナリティクスのデータのみには収まりません。大きく分類しますと、下記のようなデータが存在しています。

  • WEBアクセスデータ

Googleアナリティクスに代表されるサイトへの訪問数やページのPV数といったサイトへのアクセス数値。Googleアナリティクスの普及率の高さから思い浮かべる人が多いかもしれません。

  • 広告データ

インターネットで配信される広告のデータ。広告配信がされたインプレッション数やクリック数といった広告アクセスの数値、商品の購入件数やサービスへのお問合せ件数といった成果そのものの指標や、CTR・CVR・CPA・ROASといった広告効果に関する数値を扱います。

  • SNSデータ

Facebook・Instagram・TwitterといったSNSのデータ。投稿に対するのリーチ数やいいね!の数といったエンゲージメントに関する数値やフォロワーの数といったアカウントの人気に関する数値が扱われます。

  • SEOデータ

サイトの検索ブラウザでの検索順位や、多く検索されているキーワードの情報、自社商品やサービスの検索数といったサイトの流入に関する数値など扱われます。

  • コンテンツデータ

数値のデータだけではなくヒートマップを用いたページのスクロール率や熟読率といった画像に関するデータを扱います。最近では動画の視聴データ(視聴時間・視聴完了率)といったものも計測されています。

  • CRMデータ

ECサイトにおける顧客情報や売上データなど、ユーザーに紐づいた情報が多く扱われます。1stパーティデータとして企業様の基幹システムに保管されていることが多いです。

  • オフラインデータ

WEB上でのデータだけではなく、インターネットを介さないデータについてもWEB上のデータと紐づけることで利用することが増えてきています。

データの種類分けのイメージ画像

自社でどんなデータを扱っているのか、意識してみてください

このようにデータは多種多様で、アクセスデータ=WEBデータではないことがわかるかと思います。また、上記の各項目内でもデータは細分化されます。ですので、自社に存在するデータを俯瞰的に見ていても、実は狭い領域でしか情報が把握できていなかったというような場合も考えられます。普段からデータを扱っている方はぜひ意識してみましょう。

自社の領域に近いデータを見てみる

これだけ多くのデータが存在していると、実際にどんなデータを見ていけばよいのかわからなくなるかもしれません。
実際に全てのデータを詳細まで把握することは非常に困難ですので、同じカテゴリで扱われているデータであったり、実際に施策を行っている領域のデータといった、自社ビジネスに関連性の高いデータから広げていくことが重要です。

まとめ

今回はWEB界隈のデータについて網羅的にご紹介をいたしました。皆さまはWEB業界に存在するデータについて、どれだけ把握をしていますでしょうか。
自社で扱われているデータについては詳細まで分析されている方も多いと思いますが、問題の要因が別領域のデータによって発見されることがあるかもしれません。限られた領域のみでデータを分析していると気が付けない事柄も多いかと思います。
現在行っている分析に限界を感じていましたら、違う領域のデータを計測してみるなど視野を広げると改善ポイントが明らかになるかもしれません。

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