ビジネスマンに求められる「問題解決思考」基本編 仮説思考について①

ストラテジー
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ビジネスで必要とされる「問題解決思考」とは?

「問題」という言葉には幾許かの意味合いがありますが、一般的には「ネガティブな状況を意味するため」に使われたり、「解答を求める問い」に対して使われることが多い言葉です。
ビジネスシーンにおいては自らが想像する「あるべき姿」と「現状の自らの状態」との乖離≒「ギャップ」のことを問題として定義することが多くあります。
「問題解決思考」とはその問題を解決する、つまりは「現状」と「あるべき姿」のギャップを埋める為の活動を起こす為の思考と定義することができます。

ギャップについてのイメージ画像

昨今、この問題解決思考がビジネスシーンにおいて要求されることが多くあります。
ビジネスにおいては限られた時間(納期)の中で、解答を用意しなければいけない事案や達成しなければいけない事案、ネガティブな事柄が存在します。

言い換えると「設定された時間内」に「自らがあるべき姿や状態」に対しての「現在の姿や状態」の
差分を埋めることを求められる機会が増えてきていると言えるでしょう。

限られた時間の中で、ビジネスマンが発揮しなければいけない「問題解決思考」の手法のひとつ「仮説思考」について

当記事では「問題解決思考」の方法例である仮説思考について解説します。

仮説思考とは…

現状とあるべき状態の差分を特定し、差分を埋める為の条件を定義する、その条件を「限られた情報」や「自らの今までの経験」をもって解決方法を思案することを仮説思考といいます。
この時、差分を埋める為の方法、つまりは問題を解決する為の条件を「課題」と言います。

仮説思考についてのイメージ画像

仮説の立て方…

1.自らの経験や価値観を基に仮説を出す

まず、日々の自らの経験や自らの価値観を用いて、課題の解決方法を思案する。
例えば、接客サービス改善という課題に対しての仮説を立てるのであれば、データの読み解き分析やアンケートから始めるのではなくて、自らが消費者の立場になり不便を感じる点や、サービスをよりよくする為に役に立ちそうな点を思案します。

2.類似する事例から仮説を推定する

例えば、富裕層向けに不動産商材を営業する業務においての課題は、証券会社の営業を参考にすれば、仮説が立てられるかもしれません。
また、健康食品企業のマーケティング課題においては、化粧品企業事例を基に仮説を立てられるかもしれません。自分が経験のない領域でも、過去に経験した事例を基に、仮説を立てることが可能です。

3.統計データ、マーケティング情報を基に仮説を立てる

課題解決の為の仮説を立てる上で、統計データやマーケティング情報は有益です。
ですが、上記の1.2のステップを飛ばして、3の工程に入ってしまうと無駄な分析や情報の収集に時間を取られてしまったり、集めた情報の分析結果を出すことがゴールにすり替わってしまうこともあります。
1.2で仮説のあたりをつけて、実行し検証することに値するのか?を見定める為に統計データやマーケティング情報を基に仮説の実行前検証を行い、より実行価値のある仮説へと昇華させることをおすすめします。

仮説の立て方についてのイメージ画像

仮説を実行する…

仮説に基づき課題を解決する為の実行計画を立てます。
その際に留意しなければいけない点は以下になります。

  • 課題が解決された際のゴールを明確にする
  • 仮説に対しての実行計画を具体的な数字、活動量に落とし込む
  • 現状からゴールまでを逆算する
  • 期限を決める

となります。次のステップで解説する課題解決の為の仮説が正しかったのか?
を検証する為に明確な検証項目を策定することも計画の肝になります。
上記に留意し計画を立てた後仮説を実行します。

仮説を実行するについてのイメージ画像

実行に移した仮説を検証する…

実行に移した仮説の検証項目は計画を立てる際に留意したポイントを検証します。

まとめると…

  • 設定した期限以内に目標が達成されているのか?
  • 目標を達成する為に必要な活動量は担保されたのか?
  • 計画どおりのスケジュールで進捗したか?
  • 実行計画で立てた事は全て実行に移せたのか?

上記などが仮説の主な検証項目となります。
検証を行い、仮説が外れていれば仮説の修正や立て直しを行い、再度計画に落とし込み
検証を行うという流れで課題の解決を図ります。

実行に移した仮説を検証するについてのイメージ画像

仮説思考まとめ…

  • あるべき姿・目標と現状のギャップを洗い出す、つまりは問題の特定をする
  • 問題はどういった条件を揃えれば解決できるのか?を洗い出す、つまりは課題の形成を行う。
  • 形成した課題に対しての解決策である仮説を立てる
  • 立てた仮説の実行計画を立案する
  • 実行計画を実行し立てた仮説が正しかったか?検証する。
  • 仮説が正しくなかった、つまり課題が解決され、その結果問題が解決されなかった場合は再度、仮説を立てなおす、修正し、再度実行計画を立て実行し検証する。

上記のフローを回す事が仮説思考を用いて、問題を解決する手法となります。
次回の記事では例を交えて、仮説思考を行ってみましょう。本日はお疲れさまでした。

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